できないことを克服する

今日は、大学時代のお友達の家に、お友達の生徒さんを教えに行ってきました。(写真は、教えに行く途中の目黒川)

と言うのも、つわりがひどく、このところレッスンが出来ておらず、6月に発表会も企画しているから、少しでもブランクを埋めて欲しいとのこと。

そりゃ大変だね。と言うことでヘルプに行ってきました。

 

フランスでもコンセルヴァトワール(音楽学校)に行っている子の譜読み手伝い?的な感じで違う先生に習っている生徒を見ていたことがあるのですが、人の生徒さんを教えると『この先生ってこういう風に教えるんだー!』って新たな発見があって面白いです。

まず、テキストの選び方から、宿題の出し方まで勉強になります。

 

さて、お友達の生徒ちゃんたち(姉妹でした)、今日はやってくるなり

私のお友達「はい、お名前をフミヲ先生に紹介してください」

生徒さん(姉)「練習してない」

生徒さん(妹)「練習してない」

私のお友達「あなたたちのお名前は『練習してないさん』ですか ??」

なんて、感じでスタート。

 

その後、私のお友達のピアノの先生と話題になったのが、ピアノの『練習する、しない。問題』です。

私のお友達曰く「自分は、小さい頃からピアノが大好きだから、練習するという感覚もなかったから、練習しないという意味がわからない。」とのこと。

 

私は、練習しますが、練習が好きか?言ったら、、、そうでもない? いや、嫌いでもないけど、今になって言えるのは、好きな練習もあるし、嫌いな練習もあるかな、、というところで、友達の発言が新鮮でした。

伴奏に対しては、相手と気持ちよく演奏するために、または、学生さんの伴奏の時は、自分が先回りして予習する。そうすると、伴奏しながら相手の音を落ち着いてチェックできる的な感覚で、練習するのは、目的があるのでする。と言うところでしょうか(目的のある練習は好き)。

 

そして、最近思うのは、自分が苦労していないことって教えるのが難しい部分がある、と。

 

というのも、私自身、苦労することが非常に多くて、小さい頃は譜読みが遅く、また、目の前の快楽に惑わされるタイプなので『練習しなさい』と言われて、ピアノの前に座るものの『なんで練習しないといけないの』『後、何分で遊びに行ける!』なんて思いながら指を動かすので、意味のないことを繰り返す。大きくなってからは、音が硬いとか、音楽的でない、と言われ、、、のように、才能がある人がサラッとこなすことを、挫折やら、手間やらかかって、今に至る。と言うタイプの人です。

だから、わかるんです!!なんで練習しないかが。

それは、ピアノの前に座るのが面倒。要するに、その他に(今だけかもしれないけれど)もっと楽しく思えることがたくさんあるんですよ。

 

ただ、今、自分が思うのは、ピアノはそう簡単に面白く(というか、ある程度使えるようになるまでに時間がかかる)思えないけれど、こんなに長く楽しんで学べるものはない(健康に良い食べ物は最終的に美味しいと感じるような感覚?)と。

 

それで、思うのが『練習をどうしたら積極的に取り組んでもらえるか。』

 

コンセルヴァトワールでバレエの伴奏をしていた時に、バレエの先生が『歯ブラシは毎日するでしょ?それと同じで、毎日ストレッチしましょう!』と、生徒たちを納得させていて、確かに習慣化は大事だな。練習することを当たり前にしてしまう。と言うのが一点。

二点めは、ただ何も考えずに指を動かすだけにならように、目的意識を持って取り組めるように、宿題をわかりやすく提示する。

というのを気にしながら、教えています。

後、シンプルに三点目は、レッスンがあるから練習する。だから、レッスンに行った後は「行ってよかったな。」と、思ってもらえるように、私(先生)が考える。

 

天才が指導するのは難しい。

 

と言いますが、苦労しているからこそわかる、指導に活かせることって沢山です。

 

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