ポピュラー音楽とピアノ

学生の時に、初めて教えたフランス人の生徒。お父さんとお母さんは仕事で忙しく、ベビーシッター的に1時間程度レッスンしていました。お母さんはいつも

「ルカは、本当〜に趣味だから全く練習しないのよ。」

と言いながらも、7歳から、なんだかんだ高校生まで続けて、彼の反抗期からくるスランプも一緒に乗り越えた、戦友?みたいな生徒でした。

 

そんな彼が弾きたいと持ってくる曲は、お父さんが映画撮影のカメラマンだったので、映画音楽が多く、またポップスもモノプリ(フランスのスーパーマーケット)でかかっている曲とか。

 

自分で楽譜を書いたり、ネットで楽譜を探して渡しては、教えていて思ったのですが

「この曲、左手『ド』しかないじゃん。」

などなど。要するに、ラップ?みたいな曲で、ハーモニーがシンプルでドを「ドドードドー」と刻むだけの曲も多かったんです。

 

自分も若かったので、友達感覚。かつ、底上げ的な指導も上手に出来ず、彼も私の手の形を見たり、耳で覚えたりで毎回全て丸暗記。学業が忙しくなって、ピアノをやめたのですが、最後の最後に言ったセリフが

「なんだ、楽譜に書いてあるじゃん」

と。

 

その時に思ったのが、彼が何ヶ月もかけて2ページの楽譜のポップスなどを弾くのを、ただ一緒に譜読みするレッスンってどうなんだろう。と(まあ、ご家族の皆様は喜んでいたので、それはそれでよいのでしょうけれど)。

それから、他にもバレエの伴奏の仕事をしたりしたので、メロディーに伴奏をつけて、2〜3分の曲をそれらしく弾くという能力が求められた経験上、コード奏法的なところはやはり知っておいて損はないな。と。

 

自分もカッコイイ伴奏形が弾けるわけではないのですが、こんな本も読むと視点が変わって面白いです。

 

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