
年少さんの生徒さんで、お家では弾いているのですが、どうしてもレッスンでピアノを弾きたくない生徒さんがいらっしゃいました。
レッスンには嬉しそうにすっごく元気に来てくれるのですが、
「ピアノは弾きたくない。」
「リズムも叩きたくない。」
「歌うのも恥ずかしい。」
と、悲しそうにするので、毎回他のこと(とは言っても音楽を使って学べることって沢山あるので。)で本人が喜んで出来ることを探してはレッスンしていました。
今日はやってくるなり
「私、ピアノひくー!!!」
と、元気に言いながら入ってきてました。
私「早速弾いてみる?」
Aちゃん「やだ」
私「じゃあ、何やりたい?」
Aちゃん「音あて」
私「よし!音あてしよう!」
と、(今日も弾けないかな〜。)という様子だったのですが、他のことをことをしているうちに気分が乗ってきて弾いてくれたんです。
弾いてる時は、神妙な面持ちで、すごく緊張している様子でしたが、終わると嬉しそうに。私は、彼女にとって大きな一歩の瞬間に一緒に関われたこと、緊張を乗り越えて、演奏してくれたことに非常に心打たれました。
お話はかわりますが、このAちゃん、書くのが大好きな子で、毎回、ドリルに花丸を私がするのを嬉しそう〜に見ています。年少さんなので、鉛筆を持つのもままならない年齢なので、『すごいなあ』と思っていて、毎回丸をしながら
「えらいねえーーー!これ、自分で書いたの?先生びっくりだわ〜!』と、大きく大きく花丸をしていました。
今日のレッスンも、終わりに近づき「『春がきた』を今週はドレミで歌おう!」となったので、(歌うのは恥ずかしいだろうと言うのもあり)ドレミ(ひらがな)を見ながら聴けるように私が紙に書こうとしたら、
Aちゃん「私が書く!」
と言うので書いてもらうことに。
私「そーみふぁそ」
Aちゃん→書く
見てみると、なんだか「そ」とは書いていないんです、、、が、目を凝らしてよく見ると「G」と書いていてびっくり!!
ひらがなより英語の方が3歳とか4歳には、書きやすい。とは聞いたことはあったのですが、まさか、「そ」と聞いて「G」と頭で変換して書いてくれるなんて思ってもいませんでした。Aちゃん、毎週、一生懸命ドリルやってたんですね。そのドリルがソをGなど、ドレミはイタリア語音名なので、ABCの英語音名と両方をリンクさせるような課題が多くあったんです。
それでも、まさか瞬発的に「ソ」と聞いて「G」と書けるなんて!と、その場にいらしたお父様も、驚きが隠せない様子でした。そのあとは、見事に「G E F G〜〜」と、私が歌ったドレミをぜーんぶ英語で書いてくれました。
Aちゃん、それはそれは自信に満ちた表情でレッスンを終わりました。
暖かく見守りながら、子供の成長を待つって素敵なことだな。と、生徒さんの大きな成長を感じたレッスンでした。