遊び弾き

ある幼児の生徒さんで、

「この子はピアノで遊ぶのが好きそうだな。」
という子のお母様に、レッスンで使うテキストの他に

「知っている童謡が沢山入ったこちらの楽譜を、ブックスタンドに絵本を置くようにピアノの譜面台に置いてみてもらえますか?」
と、お願いしました。
すると、1人で勝手に絵本を読むように『遊び弾き』をしてくれている様子です。それのおかげで、譜読みがはやくなって、テキストを使った曲もスイスイ弾けるようになってきました。

 

『時間があるとピアノを触りにいく。』

という生徒さんが一定数います。
そもそも
「なぜピアノを始めたいと思ったのですか?」

と、私が聞くとお母様が
「家にあるキーボードのおもちゃを触っていたからです。」
とお答えになる方が多少いて(もちろん他の理由も沢山あります)、そんな子たちが習い出したら、練習の時だけピアノを触る。下手すると、今まで楽しく鍵盤と触れ合っていたのに、面倒な練習。嫌な練習。になってしまうこともあるんです。

先生というのは、職業柄、新しい知識を学ばせるよう導きます。その新しい知識を手に入れるために練習したり、頭を使うよう促します。すると、本人が多少なりとも努力をしないと身につかないところが出てきます。

ですので、その努力をした結果「頑張ってよかった!」と、小さなことでも自分で感じれる(弾きたい曲や知っている曲がどんなに簡単な形であったとしても弾ける)っていいな、と。出来るようになっていることを楽しませてあげたい。と、思うようになりました。


フランスで教えていた、ある姉妹のお母様が
「姉は長年習っていて、ピアノが好きそうです。練習も自分でしますが、練習以外は弾きません。妹は短い時間しか座っていられないのですが、ピアノを触るのが好きなようで、秒数的な感じで、1日に何回もピアノを触りに行くんです。」

と、レッスン終わった後にした何気ないおしゃべりで言っていました。

(そうなのか〜、姉妹でも違うのね。)と、その時はお話を聞いていたのですが、今回はその経験上、ピアノを触るのが好きそうな生徒さんがいらしたので『知っている曲で、簡単に弾けそうな曲集の楽譜を置いておく』という提案をしてみたら、その楽譜を使って遊んでくれている様子✨。

幼児さんは、遊ぶのが大切。そこにピアノが組み込めたら最高です、、基本的なドレミファソラシドを理解したら、いい曲集をご提案して、さらに、アニメでもジブリでも、生徒さんたちが好きな曲で簡単に弾けそうな楽譜を作ってモチベーションを上げていきたいな〜と、最近考えています。

 

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